角谷鋳金工房

大阪府八尾市 和鏡の鋳物工房

〒581-0818 大阪府八尾市美園町2-107-1
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桜樹双鳥文白銅鏡 勇圭作

和 鏡

和鏡は平安時代以降、日本で作られた鋳造技法による金属の鏡です。背面には和風の文様が表され、青銅や錫の多い白銅で作られており、円鏡や八稜鏡、八花鏡、方鏡、柄鏡、懐中鏡などがあります。


大きさは「寸・尺」で表し、二寸(約6cm)から一尺(約30cm)に、およぶ大きな鏡も作られてきました。鏡面は銀鍍金に比べ、さび難い錫鍍金が施されています。背面に鋳出された文様は草花文、双鳥文、流水文などの優美な和の文様が表され、多くは茶の湯釜の文様と同じ、ヘラ押し技法で描かれています。

当工房では、古来の技法により鋳型を製作し、銅と錫と銀を合わせた白銅で調製しています。


白 銅

銅や錫は単独では、比較的柔らかい金属ですが、ある配合で溶かして混ぜ合わせると銀色に輝く硬い金属、白銅になります。傷が付きにくいため、鋳鏡に用いられてきました。

制作工程

型挽き




真土(まね)と呼ぶ、鋳物土を付けながら、木型を回転させ、鋳型を挽き上げます

ヘラ押し




一押し、一押し、ヘラで、文様を描いていきます

鋳込み




松炭で焼成した鋳型に溶けた白銅を注ぎ入れます